ギフチョウの飼育
岐阜蝶は日本の特産種で可憐な春告げ蝶。
無風晴天の日を好んでスミレ.サクラ.ヤマツツジの
花を訪れる。午後は高く、早く飛ぶ。

オルビス学習科学図鑑「昆虫1」を改写

2001.3.27 : 蛹が羽化しました。
ギフチョウ
日本特産種
Luehdorfia japonica Leech

和名は
名和 靖氏が岐阜で
発見した事による。
本州のみに分布し、北限は秋田県由利郡.表日本の東限は東京都多摩丘陵.
西限は山口県萩市付近。
【生態】年1回発生。蛹で越冬し、一般的には4月上.中旬に発生する。平地ではその土地のソメイヨシノの開花期とほぼ一致します。成虫はカタクリ(竜門山では最近見あたらない。).スミレ類などの花に吸蜜にくる。
ギフチョウはアゲハチョウ科に属し、極めて原始的な形態を有している。
スフラギス(sphragis 受胎糞.封減片)である。
交尾の際、♂が♀の性器に分泌物を擦り付ける行動に現れる。所謂、貞操帯です。
この生態を残す種に氷河の生き残りウスバシロチョウがいる。
カンアオイに産みつけられた卵。
通常数個から十数個産み付ける。
希に周辺の植物にも産卵する。
大きさ約1.0mm

産卵直後は緑白色、う化が近づくと黒ずんでくる。表面は平滑。
卵期は約2週間。
竜門山ミヤコカンアオイ
羽化幼虫は卵殻を食べない。
直射日光をこのまない。
食そうはカンアオイなど葉や花そして
茎も食べる。
臭覚は橙黄色でアゲハ属
のように長くない。
体長 35-38mm。
【食草】  カンアオイ
Asarum kooyanum var.
nipponicum

山地の林下に生える多年草。
茎は地を這い、暗紫色で節が多い。
ウマノスズクサ科カンアオイ属
生育地  山地
分布 本州
飼育の場合は落ち葉の下などを好む。
野外での蛹の発見は困難と思う。

2001.3.23:現在 幅   9mm
               体長35mm
カタクリ
Erythronium japonicum
山野に群生する多年草。
ユリ科カタクリ属

紅紫色の大輪の花を付ける。
花期 3-5月
分布 北.本.四.九