ギフチョウの飼育へ
竜門山のギフチョウの保護活動
仲谷 濃先生 71歳
放蝶ケージの前で 2001.4.吉日
和歌山県北部の竜門山の
ギフチョウの研究と保護活動を行う
「仲谷 濃先生.辻田福男先生」
の紹介レポート
2001.4.4  「粉河公民館」にて

2001.4.9 仲谷先生監修
粉河町竜門山は、紀ノ川の南側に位置する標高756m「紀州富士」と呼ばれている山である。
1907年 (明治40年 )ころ生息が確認され、当時の村人は
だんだらちょうとかとらふちょうとか呼んでいたという。
竜門山はその
生息地の南限にあたる。
1955年頃までは、よく見かけ特に山頂付近では、乱舞していたこともあったとのことです。
また、5月の連休に採集した記録があるとか
はじめに
竜門山のギフチョウの現状
「仲谷.辻田先生」は1993-94に生息確認をしているが、この2年間野生のギフチョウは、見ていない。しかし、昨年、見たという人がいたとの話です。しかし、すでに絶滅したのではとの「報文」もある。
今年、4/5日快晴.風少し強く
登頂するが確認出来ず。
山頂には、越冬ヒオドシチョウ
が3頭飛んでいました。
ギフチョウの人工飼育
仲谷先生は、10年前 「那賀郡科学教育研究会」会長の時、ギフチョウの貴重さに気づき、絶やさない様、保護事業にのりだす
1993年、30人が山にわけいり卵の採取、飼育を始める。
1995年、公民館に「放蝶ケージ」を設置する。
1996年、山に
ミヤコカンアオイの栽培畑をつくる。
ご苦労を重ねながらも、独自の飼育方法を編みだし、
現在、放蝶ケージには約120匹の蛹がいる。
4/4日は39頭のギフチョウが飛んでいました。
今後の課題
人の生活環境の変化が山や森の健全性を維持出来なくなっているようです。
仲谷先生は「もう一度、竜門山を飛び回る姿を見たい。」と夢見ていらっしゃるが、
飼育は、200匹が限度、食草カンアオイの確保.吸蜜花.世話をする人等
課題が多く、特に成長サイクルの
後継者がいないと云う。
将来、仮に竜門山に100-200匹の放蝶が可能となった時、

その是非についての論議も大変と考えます。
仲谷.辻田先生のご健勝を祈りつつ。
2001.4.8 産卵